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GANTIER CAUSSE (ガンコス)/ Peccary Gloves

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 GANTIER CAUSSE (ガンコス)/ Peccary Gloves

 

 GANTIER CAUSSE / 通称ガンコス。創業時(1892)の GANKOS (GANTS CAUSSE) が親しまれてフランスでは現在でもそう呼ばれてるらしいです。

 人の皮膚に最も近いレザーといわれるペッカリー。Dents がとても有名だが革の質感・縫製技術を上回るのがガンコスだと(勝手ながら)思ってます。そのガンコス!フランス版人間国宝の一族のコース家4代目が伝統技術を継承しており、エルメスOEMも手掛ける実力と実績があるとのこと。

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  Dents もそうだが手縫。複雑な手の形に合わせ立体的に縫製しているため、使い始めから手に馴染み、使い込むと手と一体化した感覚に陥る感覚を体験してみようじゃないか。そのフィット感は、革自体の伸びを考慮したカッター、シュエービング、縫製等の技術の集大成だと思います。 

 

 数年来憧れのグローブだったが買う機会に恵まれなかった。もともと日本への入荷数が少ないうえ、思い出した時には既に手遅れで在庫切れという失態の連続。そして遂に日の目に遭うことになりました。って大袈裟だが要はタイミング。

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  タイミングといったのもも1年また1年と逃した代償は大きく価格がぴょ~んと上がっているし・・・(マジ)。特に革製品の値上げは著しい。

 さてこのグローブは甲側にボタン付きのフラッグシップモデル(HONORE)。だが画像で分かるようにボタンが大きすぎてボタンホールを通すのは至難の業(飾り?)。無理やり通して革を痛めたら元も子もないのでノータッチ。利点としては腕時計を干渉しないことくらい。

 迷ったのが6色のコレクションからの色選び。琴線に触れたのがCork か Brique 。最終的には自前の服とのバランスで決めたが両方欲しいところ。いっそのこと来年あたりに Dents の Cork 買えばいいんじゃないかとマジで考えたりした(アホ)。  

 ライニングは必要ない。アンライニング仕様。ペッカリーの質感が手に直接伝わらないのはもったいないし、モコモコ感がないシャープなシルエットが重宝できる。グローブを外してもワンポイントのアクセントとして使いたいから。

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  手縫いの縫い合わせ目が外側にあるブリックシーム法(DENTS/HP参考)。均等に手縫されて丁寧さが伝わるのが嬉しい!

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  指が自在に動かせるように水かきの部分にひし形のマチが宛がわれてます。

 手の甲にある3本のラインは装飾的なイメージがあるが人差し指から薬指までの腱の動きを助ける役目をしてるといわれるが実感したことはない・・・。

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  指の部分の1本1本立体的になるように造られ、指先は十字に縫い上げられてるところも見どころの一つ。この辺りも手縫いの醍醐味かなと思う。

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  アンライニング。

 

 言われるがまま少しばかりキツメのサイズなのでサッと脱着できません。しかし一旦手を入れるとヤバイ心地よさに驚嘆。指の長さも全てジャストサイズ。i phone の操作には対応しないが問題なし。携帯依存度はゼロなので電話がかかってきたら掛けなおせばいい。

 

 今でさえ柔いペッカリーが自分の手に馴染んでるので使い込みによる馴染みが想像できない。真冬の楽しみが一つ増えた。手入れを怠ることがなければ長持ちし、エイジングも楽しめますから末永お付き合いのほど宜しくお願いします。