#26 LUIGI BORRELLI / VESUVIO-EX リネンシャツ
#26 まん延防止措置期間突入。福岡県は優秀じゃないの?それでも首都圏からリバウンドが始まり、ひと月遅れで福岡県でも蔓延・・・。来週にはワクチン接種券が郵送されます。希望の日に予約を取れればいいのですが。
公約通り今年の春夏はカジュアルシャツの収集。リネン素材を軸にカラーバリエーションや多様なシルエットの充実に拘って増殖させること。そうなると予算はUNIQLO価格から鎌倉シャツMTMの1万円あたりが限度となる。
「あ~だこ~だ」と思いを巡らすなか6月に入り春夏物のセール(第一弾?)が始まった。結論からいうと、高額シャツのセール価格に魅了され「頭数を揃えるより納得の1枚」となってしまった。「頭数を揃えていつ着るの?」が大義名分。
LUIGI BORRELLI / VESUVIO-EX
さてコチラさん。"LUXURY VINTAGE" という18年SSから再スタートしたカジュアルライン。モデルは定番となった襟型"VESUBIO”。それを日本人体型に合わせて作ってもらった?のが”EX”らしい。具体的には通常のモデルから背面ダーツを取り除いてウエストを調整し、着丈を4cm/袖丈を2cm短くしたということ。
襟はイタリアンカラー。所謂ワンピースカラーのことでホリゾンタルとなる。第一、第二ボタンを外すと衿羽根が後方へ美しく流れるカジュアル感が気に入った。そして襟は小振りになるが自然なふくらみがあり、誇張することもなく存在感を醸し出しているように感じる。
襟付けの部分だが手縫いかと思ったのだがどうもミシンっぽい気もする。手縫いかミシンかどちらでもいい。所詮この程度の知識レベル。生地は麻100%の細番手ポプリン。キメ細やかでツヤがあってハリがある妖艶な印象。着こんで洗うたびに柔くなりエイジングも楽しめるだろう。ただ生地は薄く透ける。なので地肌着用には抵抗がある。
フィッティングは"EV"ボディで SLIM FIT となる。肩まわり、胸周りがコンパクトだが背ダーツを取り除いた分ゆとりがありウエストの絞りは感じない。サイズSで胸囲102cm、ウエスト92cmとなる。背中にはプリーツ、ダーツ、ギャザーは見られずスッキリした印象だ。アイロンをかけやすいのが助かる。スクエアカットで着丈は71cm。タックインするにはギリギリセーフか?
アームホールは小さめで、手縫によるイセ込んだ肩と袖の後付け、巻き縫いの幅が脇下にいくにつれ細くなる手作業は自己満足に陶酔するに値するものだ。これが着心地に影響するのか?わからないが気分的にいいに決まってる。
裄丈82cm、袖丈61cmとイタリア規格ではあり得ない丈の短さが決め手の一つであった。剣ボロに手縫のコイル状閂止めがあるが正直どう評価していいのかわからない(笑)。
釦はシェルボタンと紹介してあるが種類までわからない。光の加減で虹色に輝く箇所がある。まさか真珠貝じゃないとは思うのだが・・・。見分け方があるのだろうか?とりあえず白蝶貝としておく。鳥足ボタン付けはもちろん手縫い。
ガゼットは五角形のLB&紋章手縫い。
実際着てみて肩や胸周りの窮屈感は一切なく、アームホールもイセ込み、袖の後付けの恩恵か?ストレスは感じない。通常肩幅は44cmだがこのモデルは42cm。ドレスシャツではないので多少なり不安があったがシルエットがキレイで上品なカジュアルシャツに納得。これが構築的なシャツということなのだろうか?と思った瞬間でもあった。
これで LUIGI BORRELLI は2着。しかもリネン。本当はフィナモレに焦点をあててたがセール価格とも折り合いが付かず断念した。
次回、いや来年こそはフィナモレを手にし比べてみたいってまたリネンかい?