#44 MooRER / FAYER-WK
#44週目 今年もあと2ヵ月だがコロナ禍の丸1年になりそうだ。数字的には良くなったように見えるが不安は払拭できない第6派。コロナ渦以前の生活は戻ってくるのだろうか？
昨年に続き今年度の大物捕りに名乗りを上げた "MooRER"。「またダウンかよ！」と思われそうだが「袖がないダウン！ベストだよ！」と言い返したくなる全くの別物（支離滅裂）。HPではジャケットに分類されてたが理解できない。
昨年、日本代理店、所謂正規品のムートンボンバージャケットを驚異の68%引きで掘り当てたためMooRERは満腹になったと思ってたが全くの勘違いだった。それどこらか空腹になり飢えていた。今年の春、ダウンベストで唯一のものだったUNIQLOを処分。持ってないなら買うしかないという状況を作りあげ予算を3万円以内で収める計画だったのだが。
MooRER / FAYER-WX Ble 46
ダウンベストと云えどMooRERクラスになるとオール化繊ものでも国内正規品価格で最低15万円はする。30％引きでも10万オーバーなので正直キツイ。しかもセールを待ってもサイズ切れが関野山。在庫なしが当たり前。それなら手遅れになる前に並行品で探そうじゃないか。
ダウンベストとなると各ブランドアイテム数が少なく選ぶのが楽だ。3万以内の予算のことなどすっかり忘れ、近年遠い眼差しで思いを馳せていたMooRERのベストの定番 "FAYER" しか頭になかった。
ざっと検索したところ正規品はセールにかかるはずもなく国内価格の定価販売。探しているのは定番ロングセラーの "FAYER" だ。並行品の価格は8万円台とそうお安くないが42%オフ。7万円台は既に売り切れ。半額は望めそうもない。しかもカラーバリエーションが乏しく、狙いのMARMOTTAというアッシュブラウン（栗色）は生憎探し出すことができなかった。NeroかBluの二者択一。
Bleを選び御対面。シンプルなデザインだが着膨れしないシルエットが美しい。表地ポリエステル100%、裏地ナイロン100%で襟内側リブに45%のウールを使用しているだけのオール化繊といっていい。利点は洗濯を自宅でジャブジャブできることだ。中綿はロシア産ホワイトグースのダウン95%+フェザー5%でMooRER基準。羽毛はダウンパックに包まれシームからはみ出す心配もない。
特筆することはモデル名にも表記してるWKという素材だ。撥水樹脂加工が施された二重染め高密度ポリエステルツイルとなる。もう少し詳しく説明すると極細番手のポリエステル系を高密度に打ち込んだ、耐久性、耐摩耗性、形態安定性に優れた定番素材だったKM（SHAPE MEMORY）に樹脂加工を施すことで超撥水性を実現した新素材となる。※ショップの商品説明丸写し
身頃にはファスナー付きのポケットが二つあり、内ポケットもファスナー付きが二つ。しかも内ポケットのファスナーは遊び心ある色違い。ギミックも忘れません。書き忘れるとこだったがダブルジップ。
脱着式のフードはファスナー仕様。フードを被ってもファスナーは見えない仕様になっている。ファスナーの滑りも良く脱着は容易にできる。因みにフードはドローコード付きとなる。
フードを取るとスタンドカラーとなり襟内側にニットリブ。唯一ウールが45%使われている。ファスナーそしてボタンはMooRERの刻印が入ったりと細部に至るまで made in Italy、 いや自社製品の自負を伺い知ることができる。
前後身頃の長さは同じでもスリットか入ると印象が全く違う。
バックサイドの画像を見てMooRERかな？と思う人はまずいないだろうし、正面を見てもブランド名やロゴがないので余程のMooRERマニアしか分かるまい。そこがまたいい。名前じゃなくデザインや細部に至るまでの拘りで勝負する姿勢がいい。
着心地？いいに決まってる。
