"Stay hungry. Stay foolish." 50s a rugged man

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#1 Tricker's / countryboots : "MALTON" marron antique brogue boots

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  Tricker's / countryboots : "MALTON" marron antique brogue boots M2508

  

 今年は普通のライフスタイルに戻ればいいのだがまだまだ見えない敵に翻弄されつづけそうだ。今年は引きこもり推奨のお正月。ニュースでの初詣での一コマを見る限り感染拡大必至。それでもコロナに負けじと2021年初投稿のネタのため仕込み!と健気なわたし。

 

 雨にも負けず雪にも負けずガンガン履ける革靴を探し続け、数年前にたどり着いたのが JOSEPH CHEANEY & SON "CAIRNGORM 2R" (ケンゴン)。グレインカーフにヴェルトショーン仕様そしてコマンドソールが琴線に触れ、極めつけのエイジングの渋さ。そりゃもう憧れますわなぁ~。しかし "F" FITTING がどうしても妥協できず諦めるしかあない。

 

 そこで最近になり急浮上したのが Tricker's country。今更感があるが温故知新ってやつ。建前はさておき、最大の理由は価格の安さ。並行輸入でケンゴンの半値以下は極めて魅力。しかも高校生の頃の憧れの革靴でもあり、金持ちの息子は大抵トリッカーズ、オールデン、ニューバランスを履いていた。コンプレックスだったのか?50過ぎて夢を実現させるのもいいじゃないかと購入決定。妻には散々「若い」と言われたが無視。エイジングの成果を見せて黙らせるしかない(って何年後?)。

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  トリッカーズならカントリー。カントリーならブーツとベタな選択だがこれが進むべき道(キッパリ)。サイドゴアと迷ったが7アイレットでいくのも運命(意味不明)。  色はどれも甲乙つけ難く一番悩んだが考えること数分、マロンアンティークに決定。トリッカーズは痛みとの闘いで次第に靴の方から足に馴染んでくる(マジ?)と都市伝説があるのだが・・・かかってコイヤー!と気合十分。f:id:damejanaika:20201221160716j:plain

  MALTONには双子のSTOWというモデルも存在し、MALTONは輸出向けでサイズ表示がUS。STOWが英国国内流通用でサイズ表記がUKとツウな事情があるみたいだが今では昔の話し。現在では全く同じ仕様らしい。

 

 トリッカーズを網羅するには広辞林並みの膨大な情報量が必要だと思うのでショップの解説程度の知識で留め、追々深く調べてみたいと思う。頭でっかちにならず、トリッカーズの堅牢性と耐久性を味わってからでも遅くはない。 f:id:damejanaika:20201221160738j:plain

  説明の必要もないフルブローグの7アイレットブーツ。差別化するために鳩目を真鍮のゴールドにしたりしてショップ別注仕様も存在するが、これはベタなブラック。ソールはコマンドソールを探してたものの価格で折り合わずダイナイトで我慢。なにせ付加ポイントを加味すれば3.3での購入できる!新品で。

 

 さてアッパー!は、キメの細かいカーフレザーを使っているが少しばかり硬さを感じる。しかし堅牢性や耐久性を求めるならこのくらいの硬さは必要だなと納得。革はバーニッシュカーフが使用されているらしいが特徴としては、摩擦により化学反応が起き表面の革の色が変わりツルツル。つまり履きこめば履きこむほど独特の色になって味わい深い質感になっちゃうわけです。またタンナーによって色の変わり具合も違うので興味があったら追いかけてみてください。

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  これだけメジャーなカントリーブーツなので仕様などの説明は割愛。

 

 一番関心があったは、ベンチメイドなのか?左右仕様が同じ靴なのかどうか(爆)。信じられないかもしれないが並行輸入ものはメーカーの出荷検品が甘いため日本の検品レベルじゃあり得ないものが検品にパスするとかしないとか。「シュータンの生地に違いがある場合がございます」とか注意書きがあるくらいだから箱を開けてビックリってことも(笑)。

 

 ベンチメイドなのかどうかはライニングに手書きで書かれた筆跡をみて判断するくらいすかできないが左右同じ字体。丁寧に書かれた筆跡だった。箱書きは筆跡が違いましたがそんなものか。

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 ケンゴン2Rを諦めた理由は、冒頭でも書いたが FITTING "F"という難問をクリアできなかったこと。malton も FITTING "5" = "E" 相当なのでやはり大きいが「ガン履き用(今作った造語です)」なので妥協しました。ハーフサイズ落としてという手段もあるのだが苦痛の日々が脳裏に浮かび断念。また "D"でパターンオーダー(できるのか?)は選択肢にはなかった。対応策としてインソールで補ってみたい。それとシューツリーで安いのを買ってみようと思う。

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  お気に入りは蝋引き丸紐(そこかい!)。皺ひとつない新品の状態なので違和感がありますが気が長いエイジングの始まりかと思うと身も心も引き締まる思いです(嘘!)。履き下ろす前に乾燥気味のアッパーにプレメンテほどはいかないもまでの潤いを少し与えたいと思います。