TCB JEANS / TCB 30's JK 1st
毎年春先に羽織るもので悩み、模索してますが、地球温暖化のためか？羽織る期間が年々短く感じます。着る機会が少ないのに高額なアウターはチョットって思ってしまうわけです。そこで今年は原点回帰（意味不明）！ジージャンを購入しました。
デニムは元々好きで、高校生から大学生のころLEVI'Sのヴィンテージモノやデッドストックに遠い憧れ。もう30年ほど前のことですがプレミア価格（今思えば激安ですが）なので学生の身分では遠い存在。それでもアルバイトを頑張れば、501XXや3rdは買えた時代（あ～懐かしい）。デッドストックも市場に出ることがチョクチョクあったので今では考えられないですね。一獲千金を狙うデニムハンターがいるくらいですから恐ろしい。私自身もアメカジやシブカジの流れに乗って501”S”typeと3rdを持ってたものの行方不明ときた（もったいない）。
現在、ファクトリーブランドなど、自社或は個人で所有するヴィンテージの意匠を継承しつつモディファイしたコレクションをよくみかけます。ヴィンテージ（ホンモノ）に拘らないが、レプリカやモディファしたコレクションでもサイコーというデニム好きにはジツに良い環境になってます。しかも国内生産なので素材ヨシ、品質ヨシ、縫製ヨシの安心価格。
画像はTCB Jeans の "TCB 30'S JK" で俗にいう 1st モデルをモディファイしたジージャン。TCB Jeans で所有する 1st をもとに、身幅と袖を細くし着丈を少し長くしてあります。オリジナルは着丈が短くボックス型なのでマニア以外は受け入れ難いカモ。
LEVI'S 1st 506XX ですが仕様の変更で大きく4世代あるといわれます。しかし現在みたいに生産管理が厳格ではなく記録がないため線引きが非常に難しい。ちなみにこのモデルは30年代末からの第2世代じゃないかと思ってます。
1st はプリ―テッド・ブラウスと呼ばれてたらしく、特徴は１ポケット、シンチバックル、フロントプリーツにボックス型のシルエット。つまりジャケットではなくブラウス的な感覚じゃないかと思います。が、これくらいでLEVI'S に関しては割愛します。私みたいなヘタレな知識で LEVI'S を語るのは恐れ多いし、LEVI'S に特化した記事をブログにする方の情報はホント勉強になりますから。
TCB 30'S JK
タテヨコ8番 12.5oz メンフィス綿。青みの強いインディゴのワンウォッシュ。パッチは鹿革。一応12.5ozなのでレギュラーオンスの部類に入りますが、個人的には軽い方だと認識してます。実際、生地自体薄く、柔い印象を受けます。余談になりますが21ozオーバーのヘビーオンスものも存在しますが、エイジングも一筋縄ではいきません。
シンチバックルは、オリジナル同様の模様が入る2本針の鉄製の solide buckle 。要所要所を締めるリベットは嬉しく、マニアじゃなくても隠れリベットはなおうれし。
ポケットには赤タブが付き、縫製は2本針ミシンでフラップ部分まで一筆書きならぬ、一筆縫い。ここにもケジメのリベットで固定。ただ前身頃のプリーツを縫い留めるボックスステッチとフロントボタンとの位置関係に違和感がありますが気にしなきゃイイ（そんな問題？）。ボックスステッチの長い方の一辺は実寸37mmでした。
背中にはダーツが入り、サイズが40以上だとヨーク中央から裾にかけて縫製されている Tバック仕様になってます。実際40も適応サイズになるのですが難しい選択でした。
30'sの袖口の縫製はチェーンではなく平ミシンで裏は落としながらの縫製らしい。ボタンはヴィンテージから型を起こした鉄製で中央が凹んでいるものを使用し、経年劣化も楽しめます。
前立ての裏は白ミミ仕様になってひと手間。糸の色がオレンジとバナナイエローですが、年代ごとの使用割合は知りません。
裾の帯は帯先まで裏チェーンステッチ。ユニオンスペシャル社製のヴィンテージミシンを使用することによって地縫い無しの一度で縫製してるそうです。
巻き縫いを多用しており、アームホールも巻き縫いでの仕上がりは秀逸といっていいんじゃないかと思ってます。
色々と書き込みましたが鵜呑みにしないで下さいね。勘違いが多々あると思いますので。最後になりますが、生地の薄さ・軽さからインナーに厚手のモノは着ないという前提で購入しました。単体で羽織ってよし、シャツ代わりに着てよしのアイテムになりそうです。それと経年劣化も!!
