Ermenegild Zegna - Trofeo / suit
Ermenegild Zegna / Trofelo -suit
身体的特徴なし。標準よりチョイ痩せ吟味。ぶら下がりでも違和感なく対応可能。と、既製品に恵まれた体形。ビスポークに憧れはありますが一生縁がないものと思ってます。それでも少しばかり拘りを反映したいのでパターンオーダーという形で楽しみたいのは世の常人の常。
着心地一番をモットーにお洒落を楽しんでますが、何を考えてか頭がショートしてしまうこともときにはあります(爆)。今回、冬用で手頃な価格の英国生地、ソリッドネイビーのスーツを 誂えようとアレコレ生地と仕様を考えてショップへ行ったんですが思考回路の崩壊(ダメじゃないか)。
そもそもの失敗はパンドラの箱を開けてしまったこと。つまりゼニアを見てしまったってことです。初対面ではありませんがついつい目について手にした反物がゼニアです(言い訳)。それに加え trofeo , electa , traveller の生地の質感、目付、艶、ネービーの色合いなど比べる暴走モード突入。初めの構想などあったもんじゃなく、どれにいようかな!というステージです(アホ)。救いはソリッドネイビーに関しては軸がぶれなかったこと。
当然の如く、しなやかなハリ・質感、肌触り、そして光沢にイチコロ。「この生地でお願いしま~す」と・・・。この時点で予算オーバー決定。
スリムフィット系の3つボタン段返り、サイドベント、両玉縁ポケットに薄めの肩パット。やや高めのゴージライン。それらをベースに可能な限りアップグレードまっしぐら。詳しくは書きませんが、毛芯、ダーツから始まり、可能な限りの手縫い仕上げ等々。今思うとボタンホールの手縫いはメニューになかったなぁと。
もともとスリムフィットタイプですがウエストは1cm詰めてもらうことに。フロント部分はカッタウェイ初挑戦。着丈はお尻がジャスト隠れるくらい。
ショップの方が本バス芯や熟練職人によるアイロンワークのことを熱心にセールスしておりまして、確かに立体感があり素材の伸縮性を生かしてます。アームホールと袖の接合部は・・・よ~わかりません。
袖口は重ね4つボタンに本切羽と基本に忠実。ミシン縫いのボタンホールに拍手!
さて、上衿ですが見本が襟ヒゲ付きで「ウホッ」と思いましたが2枚襟。パターンオーダーでは手間暇、技量がかかる1枚襟は仕方ない思ってます。
結局、テーラーメイド風の装いを追いかけてるオーダーになってしまいました(笑)。それでも足元にも及びまが。釦は水牛でキュプラの総裏。
さて、ズボン。トラウザーとツゥな言い方もありますが「パンツ」で!
ノープリーツでややテーパー気味のシルエット。マーベルトはなし。少し残念だったのがジッパー上のフロントボタン⁇ が金具のフック・・・。ボタンへの仕様変更を頼みましたが対応無しということで断念。
サイドポケットはスラントポケットにし、両玉縁の釦付きが左右。裾はダブル4cmでハーフクッションでお願いしました。4.5cmにすればよかったと後悔しておりますが。
試着してみて、それなりに肩、袖山に吸い付く感覚と目付の恩恵を受け軽やかですが、やはり生地より仕立てのウエイトが大きいんだろうなと感じます。それでもフルオーダーはしませんが(爆)。「身の丈に合ってない」ってのが最大の理由。
あとは着てナンボ